インターネット通販大手・楽天の総合旅行サイト「楽天トラベル」は２４日、評価の高い全国の宿坊ランキング上位１０位を初めて発表し、長野県内では長野市の善光寺から淵之坊が１位、兄部坊（このこんぼう）が５位、薬王院が９位に入った。同サイトには「精進料理がおいしかった」「善光寺での案内が親切」といったコメントが宿泊者から書き込まれている。

　淵之坊では「般若湯（はんにゃとう）シリーズ」と銘打った、県産ワインや日本酒が一緒に楽しめる伝統の精進料理が人気。シイタケや三つ葉のみそ炒めを長いもで作った皮で包む料理「満月」など、地元食材にこだわった独自メニューもある。料金は大人１人、１泊２食付で税別１万円（１室２人から受け付け）から。近年は３０、４０代の女性が増加傾向という。

　兄部坊は「癒やしの週末」をテーマにヨガを取り入れた宿泊、日帰りプランを提供。薬王院は料理コース３種類を用意し、写経体験もできる。

　淵之坊の小川真宏執事は精進料理に加え、居心地の良い空間の提供や供養などの案内も宿坊の重要な役割とし、「宿泊者の再訪が何よりうれしい」としている。

　ランキングは昨年３月〜今年２月、ネットユーザーが５点満点で各宿坊の部屋や食事、風呂など６項目を評価した点数を基に決定した。