たれ(手前)をつけて食べるそうげんラーメンの「信州つけ焼そば」。中野市特産のキノコをふんだんに使う

たれ(手前)をつけて食べるそうげんラーメンの「信州つけ焼そば」。中野市特産のキノコをふんだんに使う

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キノコ加え復刻「信州つけ焼そば」 中野で19日からフェア

信濃毎日新聞(2017年11月17日)

 中野市発祥のご当地グルメを生み出そう―。同市のキノコ農家や飲食店などが、特産のキノコを使い、つけだれで食べる焼きそばを「信州つけ焼(やき)そば」と銘打って販売、発信に乗り出した。つけ焼そばは、ひと昔前に閉店した市街地の飲食店が販売していたメニューで、一部の市民からは「思い出の味」との声も。関係者はキノコの消費拡大や、「食」を通じた観光振興に期待。19日からのフェアで市内8店舗で提供する。

 県北信地域振興局農政課によると、市内のキノコ農家や飲食店、中野市農協、中野市、同振興局などが10月、キノコの消費拡大などを図る「明日はきのこを食べようプロジェクト」を立ち上げた。信州つけ焼そばの開発はその一環だ。

 信州つけ焼そばの定義は、▽キノコを使うこと▽たれと麺は別々に提供すること―の二つ。キノコや麺をたれにつけて食べるのが特徴で、味や具材は店舗ごとに独自性があっていい。

 中野市草間の「そうげんラーメン」店長有賀邦宏さん(47)によると、かつて市街地にあった飲食店が、たれにつけて食べる焼きそばを販売していた。この店の閉店後、その味を懐かしむ声を受け、高校時代などにこのメニューを食べていた有賀さんが独自に復刻。2010年ごろからそうげんラーメンで販売して人気が広がった。この時はキノコを具材に使っていなかった。

 キノコの消費拡大を模索していた同市七瀬の小池えのき社長古屋健太さん(33)は、地域に密着したつけ焼そばに注目。この夏、キノコを加えてはやらせられないか―と有賀さんに提案し、有賀さんが商品化を進めてきた。

 古屋さんらは県北信地域振興局や中野市農協などと連携し、信州つけ焼そばを提供する協力店舗を探した。市内8店舗=表=での販売が決まり、同振興局は19日〜12月17日、信州つけ焼そばフェアを開催。チラシやポスターを作ってPRを進め、期間中は食べた客にプレゼントを贈る。同振興局によると価格は各店800円前後という。

 古屋さんは「いずれは全国区の食べ物になり、キノコを食べる機会が増えてくれればうれしい」。有賀さんは「中野市発祥のグルメとして広がってほしい。夢は給食での提供です」と期待している。

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