北斎館に返却された怒濤図の女浪(手前)の状態などを見る浅野館長(左)ら

北斎館に返却された怒濤図の女浪(手前)の状態などを見る浅野館長(左)ら

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北斎作品、お帰り 英国・大阪巡り小布施に戻る

信濃毎日新聞(2017年11月28日)

 江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の晩年に焦点を当て、大阪市のあべのハルカス美術館で開かれた展覧会が終わり、小布施町の北斎館が貸し出していた「怒濤(どとう)」図などの作品14点が27日、同館に戻ってきた。5月から開かれた英国の大英博物館での展示も含め、およそ7カ月ぶりの返却で、北斎館は昨今の北斎ブームを追い風に今後の来館者の増加に期待している。

 英国と大阪での展覧会を企画したあべのハルカス美術館の浅野秀剛館長(66)らが北斎館を訪ね、同美術館と北斎館の双方の学芸員が傷などがないかを確認した。県宝「上町(かんまち)祭屋台」の天井絵、怒濤図では梱包(こんぽう)材を丁寧に外し、光を当てて入念に作品の状態を確認。代わりに展示していたレプリカと取り換えた。

 北斎館によると、今年は英国と大阪で開かれた展覧会の影響などを受け、9月から入館者数が増加傾向という。例年は12月から客足が鈍るというが、怒濤図が戻ったことを受け、館長代理の竹内隆さん(71)は「世界が注目した作品の素晴らしさを再確認してほしい」と来場を呼び掛けている。怒濤図以外に貸し出した作品も順次展示していく。

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