南木曽町読書の天白公園でミツバツツジが咲き始め、訪れた人たちが周囲に植わる満開の桜との共演を楽しんでいる。町産業観光課によると、例年より1週間ほど早く3月下旬に咲き始め、現在は三分咲き。好天となった2日は、県内外からの来園者が薄紫色のミツバツツジを眺めたり、写真に収めたりしていた。
公園内には6種類約400株のミツバツツジが群生。貴重な「ナギソミツバツツジ」もあり、群落は町の天然記念物に指定されている。同課によると、見頃は今週末から来週末だという。近くの木曽川沿いでは、ハナモモも一部咲いている。
ひ孫を連れ夫婦で近所から訪れた桜井卓郎さん(85)は、「今年はきれいに咲いていて見事。桜と一緒に見るなら今がいい時季」。公園内では7〜22日に「なぎそミツバツツジ祭り」(町観光協会などによる実行委員会主催)も開かれ、軽食などの出店が並ぶ予定だ。