雪をまとったカールを背景に小屋の除雪作業が進む涸沢ヒュッテ=17日午前9時6分、松本市安曇

雪をまとったカールを背景に小屋の除雪作業が進む涸沢ヒュッテ=17日午前9時6分、松本市安曇

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雪は少なめ、北アに息吹 涸沢ヒュッテ小屋開け

信濃毎日新聞(2018年4月18日)

 北アルプス涸沢(長野県松本市安曇)の山小屋「涸沢ヒュッテ」で17日、小屋開け作業が本格的に始まった。涸沢ヒュッテによると、3月に暖かい日が続いたことなどから、周辺の積雪は例年より1メートルほど少なく5月中旬並みといい、多い所で5〜6メートル。春山シーズンを控えた除雪作業では、除雪機が飛ばす雪が空に舞い、少しずつ小屋が姿を現した。

 従業員ら約30人が額に汗をにじませ、小屋を覆う雪をシャベルや木づちで取り除いた。小屋にはヘリコプターが何度も近づき、冷凍食品や水など計2・5トンの積み荷を下ろし、従業員がリレー方式で室内に運び込んだ。涸沢ヒュッテの山口孝社長(70)は「小屋開けはわくわくするし、うれしい。平穏無事なシーズンを願いたい」と話していた。27日から営業する予定。

 この日ヘリを運航した東邦航空(東京)は昨年11月、大型ヘリを群馬県での墜落事故で失った。涸沢ヒュッテを含む北ア南部地区一帯では、大型の発電機や除雪機の荷上げで利用してきたが、今年は他社に応援を依頼するという。

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