千秋楽の公演を終えてあいさつする出演者ら=18日午後9時すぎ、松本市まつもと市民芸術館

千秋楽の公演を終えてあいさつする出演者ら=18日午後9時すぎ、松本市まつもと市民芸術館

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「切られ」駆け抜け千秋楽 まつもと大歌舞伎

信濃毎日新聞(2018年6月19日)

 「信州・まつもと大歌舞伎」は18日夜、松本市まつもと市民芸術館で千秋楽を迎え、閉幕した。7日間計8公演で1万327人を動員。主役の歌舞伎俳優中村七之助さん(35)や同館芸術監督で演出・美術を務めた串田和美さん(75)らが最後に舞台に立つと大きな拍手が送られた。

 この日は1324人が鑑賞。カーテンコールでは、公演で舞台の背景に映し出された飛行機雲にちなみ、客席から千枚の紙飛行機が投げ込まれた。作ったのは松本市の社会福祉法人「ちくま」が運営する障害者施設の利用者ら。串田さんも楽しそうに投げ返し、会場は一体感に包まれた。上田市から夫と訪れた長島定子さん(62)は「七之助さんの所作がきれいで見ほれた。2年後を楽しみにしたい」と満足そうに話した。

 大歌舞伎は2008年から隔年で開き、6回目。今回の演目は「切られの与三(よさ)」で、松本市や市芸術文化振興財団、信濃毎日新聞社などでつくる実行委員会が主催した。次回は20年。

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