福井県坂井市の三国町旧市街地を踊り流す「三國湊 帯のまち流し」のプロモーションビデオ(PV)撮影が8月29日夜、三國神社や旧森田銀行本店周辺などで行われた。小型無人機「ドローン」も駆使し、情緒あふれる踊りと港町の風情をさまざまな角度から収めた。
毎年8月に開催する帯のまち流しは、細い路地を「帯の幅ほどある町」とうたう三国節に合わせ、浴衣や法被姿の男女がしっとりと踊り歩く晩夏の風物詩。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となった。
プロモーションビデオの制作は、来年の11回目に向けて主催団体の一般社団法人「三國會所」が企画した。男女18人の踊り手と三味線・笛の演奏者6人が出演。力強い男踊りとしなやかな女踊りを撮影した。
夕日が沈む町並みなど、三国ならではの風景も盛り込んだ4分間の映像を9月中に仕上げる予定。動画投稿サイト「ユーチューブ」にアップするなどして、魅力を全国に発信する。
三國會所の加藤靖副理事長(49)は「細かくカット割りして見る人を飽きさせない映像にしたい」と話していた。