福井県坂井市が進めてきた「ゆりの里公園」(同市春江町)北側広場の遊具再整備が終わり7月21日夜、新調された遊具エリアで幻想的なライトアップが始まった。鹿の巨大モニュメントとともに、トンネルの光のアーチが七色に輝いている。
公園には九頭竜川下流域国営パイプライン事業で整備された高さ20メートルの調圧水槽が隣接する。遊具の再整備は農業用水の歴史をはじめ、パイプラインの恵みを感じることができる遊び場をコンセプトに、にぎわい創出、夜間交流人口の増加を目的に行われた。
全長8・8メートルと2メートルの滑り台を整備。滑り台横には、子どもたちを見守る高さ4・6メートルのニホンジカがお目見え。千年以上前から米作りが行われてきた坂井平野の田を潤してきた用水路は、鹿の導きによりできたという「鳴鹿伝説」が残る。モニュメントは言い伝えにちなみ、九頭竜川下流域水資源利活用推進協議会が施工した。
広場にはパイプラインを身近に感じてもらおうと、内径2・6メートルのパイプの「トンネル」8基を設置。モニュメントを起点に親水空間となる「せせらぎ水路」も整備した。
遊具は6月中旬から利用されている。21日夜からライトアップが始まり、モニュメントやトンネル、園内通路がカラフルな光で包まれていた。火曜の休園日を除き、午後9時半まで。