岐阜県の古田知事(左)と懇談する杉本福井県知事=10月18日、福井県福井市の養浩館庭園

岐阜県の古田知事(左)と懇談する杉本福井県知事=10月18日、福井県福井市の養浩館庭園

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福井と岐阜「戦国時代」観光ルート形成へ 両知事が連携方針

福井新聞(2021年10月19日)

 杉本達治福井県知事と岐阜県の古田肇知事が10月18日、福井市の養浩館庭園で懇談した。「戦国時代」を共通コンセプトに、広域観光ルート形成や相互誘客に連携して取り組む方針を確認した。

 福井県の一乗谷朝倉氏遺跡や越前大野城、岐阜県の関ケ原古戦場、岐阜城、大桑(おおが)城など、両県には戦国の乱世を現代に伝える歴史・文化資源が豊富にある。杉本知事は「歴史教育に生きる場所の情報交換や、歴史愛好家向けの広域観光や共同プロモーションをしてはどうか」と提案した。

 古田知事は岐阜県北部につながる中部縦貫自動車道大野油坂道路の2026年春の全線開通、池田町と岐阜県揖斐川町を結ぶ国道417号冠山峠道路の23年開通を見据え、「道路の進捗(しんちょく)に合わせ戦国を中心とした広域観光を組み立てたい。連携によって魅力が大いに増す」と応じた。戦国以外では、杉原千畝にゆかりのある敦賀市、出生地とされる岐阜県八百津町、母校がある愛知県などを結ぶ周遊ルート開発を提案した。

 引き続き両県が連携し、道路整備促進を国に要望活動を実施していくことなども申し合わせた。

 両知事は懇談前、福井市の県立美術館で開かれている岐阜県美術館名品展「ももきねの美 清流の旅」(福井新聞社共催)を鑑賞した。

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