多くの観光客が見込まれる善光寺御開帳（来年４月５日～５月３１日）期間中の交通渋滞対策について、長野市や公共交通機関、住民らでつくる「善光寺及（およ）び市街地周辺交通渋滞対策部会」は今月、インターネットで交通情報を提供するホームページを設けた。周辺道路のライブ映像を来年３月２日から配信するほか、日ごとの「渋滞予想カレンダー」は年内にも公開を始める。ともに新たな試みで、観光客の参考にしてもらう。

　同部会事務局の市交通政策課によると前回御開帳時、善光寺北側の駐車場から県庁通りの九反の信号交差点の先まで車の列が続いた。混み合う道路を的確に捉えようと、カメラは信州大教育学部敷地から県庁に向かって南向き、近くの中央消防署西長野分署から東向き、長野バスターミナルの屋上から南向きの３カ所に設置。映像をトップページで配信するほか、専用ページでは３画面同時に見られるようにする。

　「おいでなしてながのお得な善光寺御開帳交通情報」として今後、郊外に自家用車を止めてシャトルバスや鉄道に乗り換える「パーク・アンド・ライド」や、公共交通の案内、交通規制などの情報を順次掲載する。

　部会は御開帳の誘客に取り組む「ウェルカム長野２０１５実行委員会」内の組織。市交通政策課は「渋滞緩和によって長野の印象が良くなる」と期待している。問い合わせは、同課（電話０２６・２２４・５０１２）へ。