千曲市特産のアンズの出荷が11日、市内の集荷場で始まった。3月の高温で生育が早く、昨年より8日早い。4月に3回凍霜害の被害を受け、昨年より収穫は下回る見込みというものの、品質は良いとアピールしている。
早朝、ながの農協(本部・長野市)の森集荷場と更級共選所の2カ所に、生産農家が加工用の品種「平和」など計400キロを搬入。農協職員が色づきや傷がないか確認し、荷造り作業を進めた。出荷量は昨年より2割減の200トンの見通しで、7月下旬まで首都圏や関西、中京方面へ出荷する。
同農協ちくまブロックの技術員、堀内雄仁さん(25)は「(凍霜害の影響などで)心配したが、黄色からオレンジにかけてのきれいな色のアンズが多く、いい物が採れている」と話している。