県内の酒造メーカーで、新酒の仕込みが最盛期を迎えている。二十四節気の「小寒」の6日、清酒「勝駒」の蔵元、清都酒造場(高岡市京町)では杜氏(とうじ)や蔵人(くらびと)が朝早くから酒造りに精を出していた。
小寒から節分までの寒中は酒造りに最適とされる。同酒造場では毎年、高級酒の大吟醸の仕込みなどに取り組み、築120年以上の酒蔵には芳醇(ほうじゅん)な香りが漂う。大型の醸造タンクの中では乳白色の「もろみ」がふつふつと音を立てて発酵。温度や発酵具合を均一にするため、蔵人が長いかい棒で丁寧にかき混ぜていた。
清都康介社長(64)は「12月から寒い日が続き、きめの細かい上品な味わいの酒に仕上がりそう」と期待を込めた。今年の新酒は、今月20日ごろから「しぼりたて生酒」、2月中旬までには純米生酒、3月末には純米吟醸や大吟醸が店頭に並び始めるという。