富山ガラス工房(富山市古沢)は、富山のガラスの魅力を実際に使ってみて感じてもらおうと、作家が制作した花器のレンタルサービスを行っている。生け花展やイベントの空間演出などに活用されており、さらに利用しやすいサービスにしていく。
多くの人にガラス作品を気軽に使ってもらうため、PRの一環として1年前に始めた。ガラスと花の調和を考え、作家が華道家と共同でデザインした作品のシリーズから4点を対象としている。
作者は同工房の佐々木俊仁さん、光井威善さん、北村三彩さんと市内で活動する野口知恵子さん。同工房オリジナルの「越翡翠(こしのひすい)」の色合いが美しい花器や、花を生けやすいよう口を広くしたものなど、高い技術を生かした作品がそろっている。
ホームページで発信していることから県外からの問い合わせもある。要望を受け、当初4週間だけだったレンタル期間の設定に新たに2週間を加えた。料金は2週間で5千円、4週間で1万円。今後も利用者の声を聞きながら、作品の種類などを柔軟に対応していく。
同工房アートマネージャーの永井龍五郎さんは「使ってもらうと、より表現の面白さが出る。富山のガラスの良さを知ってほしい」と話している。