雪の上でさらされるコウゾ=南砺市東中江(平)

雪の上でさらされるコウゾ=南砺市東中江(平)

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銀世界、コウゾも白く 平で「雪ざらし」

北日本新聞(2015年1月14日)

 五箇山和紙の原料となるコウゾを雪面に並べて漂白する「雪ざらし」が、南砺市東中江(平)の和紙製造業、宮本友信さん(58)方で行われている。13日も雪で覆われた自宅前の畑には、コウゾの束が広げられた。

 雪ざらしは、古くから五箇山地方に伝わる手法。コウゾを1週間から10日ほど日光に当てることで葉緑素が抜けて白くなる。現在は宮本さん方のみで受け継がれている。

 この日は時折、雲間から陽光が差し込む中、弟の謙三さん(51)が、数日前からさらしていたコウゾを裏返し、満遍なく光が当たるようにしていた。謙三さんは「貴重な冬の晴れ間を生かして作業を進めたい」と話した。

 雪ざらしは3月いっぱい続く。

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