滑川市吉浦の水産加工会社「とと屋」は、富山を代表する魚、県産ブリを薫製にした商品「ぶりくん」を開発した。魚津リンゴの木を活用し、まろやかで甘みのある味に仕上げた。北陸新幹線で来県する人に富山の魚のおいしさをPRしたい考えだ。
開発したのは坂井賢治社長の長男で、営業部長の坂井正彦さん(30)。「富山のおいしいものを全国に伝えたい」という父のモットーを形にできないかと考えた。旬のブリほど脂が乗っていないブリでも薫製にするとおいしく味わえて、常温で年間を通じて販売できる点に着目した。
県食品研究所のアドバイスを受け、魚津リンゴの木を活用。同研究所を通じて魚津市の農家から不要な枝の提供を受けた。スライスしたブリをしょうゆと砂糖、みりんの無添加の特製だれに漬け、20度で1晩干した後、枝を砕いたチップで薫煙する。ブリのうまみを凝縮し、サクラの木などに比べて薫製独特の風味は抑えめにした。今月から店頭で販売を始めた。
坂井さんは県内新幹線駅や新幹線の車内などでの販売も検討し、関係者と協議中で、「富山を訪れる人たちに手軽に味わってもらいたい」と話している。1袋20グラムで430円(税込み)。とと屋は電話076(476)6767。