自社栽培の農産物をふんだんに使ったランチでもてなす林さん(奥左)と絹江さん(同右)

自社栽培の農産物をふんだんに使ったランチでもてなす林さん(奥左)と絹江さん(同右)

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築140年の古民家をカフェに 砺波・農工房長者

北日本新聞(2015年1月27日)

 農産物生産・加工品販売の農工房長者(砺波市高波)は、同所の築140年の古民家をカフェに改築した。これまで近くで営んできたカフェを移転し、規模を広げた。29日にリニューアルオープンする予定で、自社生産した米や野菜、果物を使ったランチ、スイーツを提供する。26日は現地で完成披露会があった。

 農工房長者は、国の事業計画認定を受け6次産業化を進めており、水稲のほか大豆、サトイモ、モモ、ブルーベリーを栽培している。農産物加工場の一角を利用し、団子やパフェを提供する農園カフェを営んできた。

 手狭になったため、社長の林美佐雄さん(62)が自宅だった「アズマダチ」と呼ばれる伝統様式の家屋を改築し、古民家の雰囲気を楽しみながら地元農産物のおいしさを堪能してもらえるカフェを設けることにした。座席は従来の20席から60席に増え、新たにランチ(税別850円)の提供を始める。

 完成披露会には北陸農政局や県、市の農政担当者、近隣住民ら約30人を招待。林さんが「生産者と消費者のコミュニケーションが生まれる場所にしたい」と抱負を述べた。妻で店長の絹江さん(51)が、自社栽培したサトイモの田楽や、無農薬で育てた大豆で作ったみそ汁を盛り込んだランチでもてなした。

 農工房長者は電話0763(32)6862。

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