全国のトレイルランニングの大会で大人に交じって出場し、優勝を重ねている横浜市の小学女子6年生、渡部(わたべ)春雅(かすが)さんが、5月23日に南砺市利賀地域で開かれる「第2回TOGA天空トレイルラン」(北日本新聞社共催)に出場する。国際大会でも上位に食い込む期待の星とあって、実行委員会(野原宏史委員長)は大会への注目度とともに、利賀の知名度アップにつながることを願っている。
渡部さんは4年生の秋からこれまで全国の20以上のトレイルラン大会に出場し、大半の大会で優勝してきた。昨年12月には、ハワイで開かれた世界大会の女子総合で8位に入った。
144センチ、38キロと決して大柄ではないが、マウンテンバイクとロードバイク、トライアスロンにも取り組み、昨年8~10月に開かれた各競技の全国大会では、小学生女子の部で全て優勝。マウンテンバイクとトライアスロンで東京五輪出場を目指している。
利賀の大会はインターネットで知り、ロングコース(36・7キロ)にエントリーした。これまで出場したトレイルランのレースは20キロ前後がほとんどで、最長でも35キロ。今回、最も長い距離に挑戦できる点に魅力を感じた。旧スノーバレー利賀スキー場ゲレンデ(1324メートル)を含む難コースだが「厳しいコースの方が楽しみ。目標はもちろん優勝」と意気込む。
実行委は大会を通じて利賀の地域おこしを目指しており、渡部さんの出場について野原委員長は「トレイルランの世界で有名な小学生と聞いており、盛り上げに一役買ってくれるはず。利賀への関心が集まり、年間を通じて訪れる人が増えてくれればうれしい」と話している。
実行委は2月8日まで参加者を募集している。問い合わせは利賀行政センター、電話0763(68)2111。