JR西日本金沢支社は20日、大地震などの災害による北陸新幹線の脱線事故を想定し、白山総合車両所で新型車両を使った復旧訓練を行った。技術者ら約130人が車両をレール上に戻す作業に取り組み、万一に備え、迅速な輸送再開の手順を確認した。
金沢市を震源とする震度5強の地震が発生し、新高岡駅から金沢駅に向かう新幹線が脱線した想定で行われた。復旧班は線路から外れた先頭車両を油圧ジャッキで持ち上げ、再び元に戻す訓練を行った。担当者は互いに声を掛け合い、車体のバランスを崩さないよう慎重に作業を進めた。
車両所内では、たわんで垂れ下がった架線の修繕や設備点検など、複数のグループに分かれて作業を実施した。