風船を放ち、能越自動車道の七尾氷見道路開通を祝った=氷見市脇

風船を放ち、能越自動車道の七尾氷見道路開通を祝った=氷見市脇

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能越道七尾氷見道路が全線開通

北日本新聞(2015年3月1日)

 能越自動車道の七尾氷見道路が28日、全線開通した。能越道の県内区間は全て開通し、石川県とつながった。氷見、七尾両市で開通式、県境で合同のセレモニーなどがあり、両県関係者は開業が迫る北陸新幹線との相乗効果による観光客増に期待を寄せた。

 能越道は小矢部砺波ジャンクション(JCT)から石川県輪島市まで延長約100キロの高規格道路。1996年に小矢部砺波JCT-福岡インターチェンジ(IC)間の利用が始まり、2007年に氷見市大野の氷見IC、12年に県内最北の同市宇波の灘浦ICまで開通した。

 七尾氷見道路は氷見ICと七尾市八幡の七尾ICを結ぶ28・1キロで、交流拡大と併せ、国道160号の代替ルートの役割を担う。28日は未開通だった灘浦-七尾大泊IC間7・1キロと、七尾城山-七尾IC間3・2キロが利用できるようになった。

 氷見市側の開通式は灘浦IC近くの宇奈比(うなひ)トンネルであり、佐南谷英龍国土交通省大臣官房審議官、石井知事のあいさつに続き、橘慶一郎衆院議員、野上浩太郎、堂故茂、柴田巧の参院議員3氏、高平公嗣県議会議長が祝辞、本川氷見市長が謝辞を述べた。事業推進功労者の綿貫民輔元衆院議長らが加わりテープカットし、くす玉割りや地元中波青年団の獅子舞披露で開通を祝った。

 両県から県境に向けて開通パレードを行った後、県境セレモニーがあり、石井、谷本正憲両県知事をはじめ、両県や氷見、七尾両市、国交省関係者、県境住民ら約600人が参加。能越自動車道建設促進期成同盟会長の高橋高岡市長が「輪島まで残された区間の早期開通に向け全力を尽くす」とあいさつした。

 2月16日から両県で始まったたすきリレーは、双方の最終ランナー3人ずつがたすきを交換。風船約400個が同時に飛ばされ、拍手が沸き起こった。氷見市宇波の旅館・うみあかりでは、県内区間全線開通祝賀会も行われた。

 七尾氷見道路の総事業費は1496億円。高岡IC以北は暫定2車線で無料。

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