北陸新幹線開業を間近に控え、高岡市内の住民グループが12日、同市下黒田の新高岡駅南口に移動式の花壇22基を設置した。高岡の歴史や名物をテーマにした作品が並び、乗客を華やかに出迎える準備が整った。展示は5月7日まで。
取り組みは、花と緑の銀行が進める「新幹線駅周辺花いっぱいおもてなし事業」の一環で、同銀行高岡支店(支店長・高橋市長)が企画した。
花壇は「コンテナガーデン」と呼ばれる方式で制作。縦、横各1メートルのコンテナ容器を木材や竹を使って手作りし、約1・5メートルの高さの範囲で立体的に花を植え、一つの作品に仕上げた。
各団体は午前9時から展示作業を始めた。石堤校下花と緑の銀行は、「春のかがやき」をテーマに作品を制作。チューリップやルピナス、ラナンキュラスなど約120本を鮮やかに飾り付けた。
向野町花と緑の愛好会は、7800分の1の縮尺で市内の地形をイメージした作品を展示した。市の花であるカタカゴをはじめ、季節の花で自然豊かな高岡を表現。ステンレス製の仕切りで小矢部川や有磯海を作り、女岩(めいわ)をマツで表現した。