400年の歴史を誇る高岡銅器の製造現場。見学ツアーでは鋳造の工程なども間近で見られる=高岡市戸出栄町

400年の歴史を誇る高岡銅器の製造現場。見学ツアーでは鋳造の工程なども間近で見られる=高岡市戸出栄町

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鋳物現場の見学ツアー 高岡銅器団地協組がJTBと提携

北日本新聞(2015年4月14日)

 高岡銅器団地協同組合(藤田益一理事長)は旅行業最大手のJTBと提携し、本年度から産業観光を目的とした見学ツアーを開催する。鋳物の作業工程を披露し、400年の歴史を誇る技術をアピール。北陸新幹線開業などを好機とし、魅力を発信して業界活性化につなげたい考えだ。

 組合には31社が加盟し、高岡市戸出栄町の銅器団地に工場や作業場を構えている。団地は北陸新幹線新高岡駅や北陸自動車道高岡砺波スマートインターチェンジ(IC)からいずれも車で約10分と近く、地理的な優位性を生かして誘客に結びつける。

 加盟社のうち8社が見学ツアーに協力する。錫(すず)製のインテリア商品が国内外で人気を集める能作や、国内トップシェアの梵鐘(ぼんしょう)メーカー老子製作所、アニメキャラクターの銅像やモニュメントなどを幅広く手掛ける平和合金などが受け入れる。

 見学ツアーでは1、2社ほど回り、鋳物の製造工程を間近で見てもらう。将来的には作業体験を組み入れることも考えている。

 高岡銅器は、全国の産業都市などをテーマにした、JTBの社内冊子の本年度版にも取り上げられた。86カ所の一つに「銅器の町高岡」として紹介され、表紙の一部も飾った。冊子は約4万部発行されており、営業担当者が旅行商品を企画する際に活用するという。

 藤田理事長は「業界の発展につなげ、若い担い手が高岡銅器の将来に希望を感じられるようにしたい」と話す。

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