23日開幕のとなみチューリップフェアのサテライト会場となる砺波市高波地区の高波観光圃場(ほじょう)に、国内で希少なチューリップ「フェニックスメモリー」と「紅ずきん」「ワールドファボリット」の3品種が栽培されている。18日に圃場で開催される「高波チューリップまつり」で見頃を迎える。主催する高波地区球根組合の山本善一組合長は「貴重な花を多くの人に見てもらい、まつりとフェアを盛り上げたい」と話している。
高波チューリップまつりはフェアを前に、チューリップの良さを再認識してもらい、球根の消費拡大を目指して開催している。ことしの観光圃場では2・4ヘクタールに34品目100万本を栽培している。
このうち、ボリューム感ある赤い「フェニックスメモリー」と県育成品種で赤い花弁の「紅ずきん」は国内では会場のみで栽培されている。チューリップでは珍しく香りがある「ワールドファボリット」も並ぶ。3品種は耐病性などの点で生産が難しく、希少価値が高いという。
高波チューリップまつりは午前10時から午後2時まで。児童写生大会や切り花販売、チューリップすくいなど多彩なイベントを行う。
ことしのチューリップフェアは高波、庄下両地区のサテライト会場を「チューリップファーム」と名付け、球根畑に花が広がる景色を観光客にアピールする。