世界文化遺産登録20周年を迎えた南砺市相倉合掌造り集落(平)で20日、春祭りが始まった。雨に煙る中、茅葺(かやぶ)き屋根の家並みに躍動感あふれる獅子が繰り出した。21日まで。
相倉獅子舞保存会(中谷真也会長)の会員ら約20人が地主神社や神主宿の合掌造り家屋などを回った。昨年に続き獅子取りは相田笑那(えな)さん(7)=上平小2年=と中田颯(はやて)君(6)=同小1年=が務めた。2人は新たな演目の踊りも覚え、元気な舞を披露し、観光客が盛んにシャッターを切っていた。
中谷会長(31)は「節目の年に集落の未来を担う子どもの獅子取りを交えて獅子舞ができることは本当にうれしい。今後も伝統をつないでいきたい」と話した。午後9時半から夜獅子も舞った。21日は午後3時ごろから行われる。