上質なマコガレイを新湊の新たなブランド魚「万葉かれい」として売り出すため、射水市の新湊漁協に所属する若手漁師が21日、捕ったマコガレイの状態などをチェックした。身の厚さや透明感は上々で、30日から出荷する。
地元の刺し網漁師、東海勝久さん(39)と手持知也さん(33)、三浦春樹さん(33)が「沿岸漁業研究会」を結成し、2012年から新湊近海で捕れるマコガレイのブランド化を研究。水揚げ後に水槽に入れて泥を吐かせたり小さな個体を海に戻したりするなどの取り組みを進めている。
この日は試験的に捕ったマコガレイを鮮魚店「片口屋」(射水市八幡町・新湊)に持ち込み、片口和也社長(36)が刺し身にして身の状態を確かめた。弾力ある食感ときめ細やかな舌触り、しっかりとした風味を兼ね備えており出荷できると判断した。
30日以降は、研究会のメンバーが、水揚げしたマコガレイの中から肉厚で状態の良い個体を選び、「万葉かれい」のタグを付けて出荷する。漁は10月末まで続ける。
東海さんによると、新湊近海のマコガレイは夏にかけてさらに肉厚になり、うま味も増すという。東海さんは「地元ではカレイを刺し身で食べる習慣がほとんどない。おいしさをPRして新湊を盛り上げたい」と話している。