三井不動産(東京)は23日、小矢部市西中野の「三井アウトレットパーク北陸小矢部」について、出店店舗数はこれまで公表していた約160店から173店に増やしたと発表した。海外ブランド、人気ファッション、生活雑貨、キッズ用品など充実した店舗構成で、北陸初のアウトレットモールは幅広い世代が楽しめる商業施設となる。オープンは7月16日午前10時とした。
1月22日に発表したテナント129店に続き、新たに42店を公表。「アルマーニ エクスチェンジ」「ジェラートピケ」「セオリー」「バリー」「コーチファクトリー」などのブランドが名を連ねた。公表されていない残り店舗についても契約を結んでおり、近く発表する。
全173店のうち、北陸初出店となるブランドは81店、アウトレットとして国内初は10店。県内企業のテナントは8店で、地元の味覚を提供する飲食店や土産店もそろう。首都圏や全国の人気グルメ店も入る。
施設は北陸地方の気候に配慮した屋内型。敷地内に設ける高さ50メートルの観覧車は、ショッピングバッグ型のゴンドラとし、冷暖房を完備する。膜状トランポリン「ふわふわドーム」なども設け、家族連れに買い物以外でも楽しんでもらう。県外客向けに観光情報を提供するブースも開設する。
地元と連携した取り組みでは、小矢部園芸高校の生徒が四季折々の花を花壇に植えるほか、地元工芸家が制作した休憩用のいすを設置。環境に配慮し、駐車場なども含めた全館の照明は、三井不動産の商業施設として初めてLED(発光ダイオード)とする。
アウトレットモールは、ブランド品などを通常より低価格で販売する商業集積施設。「北陸小矢部」は、三井不動産が昨年7月、小矢部市が国道8号沿いに整備している東部産業団地の約13万平方メートルで着工。延べ床面積約4万5千平方メートル、店舗面積約2万6千平方メートルで、駐車場は約2800台を整備する。
同社が開発事業者となるアウトレットモールは13カ所目。本州日本海側では初めてとなる。