そばなどの麺食文化を生かした地域振興に取り組む全国麺類文化地域間交流推進協議会(全麺協、東京)の総会は9日、都内の麺業会館で開かれた。全麺協が設ける素人段位認定制度で、最高段位の五段位認定会を11月14、15日に南砺市福野地域で開くなど本年度の事業計画を決めた。
認定会では、そば打ちを職業としない素人を対象に、技能の習熟度やそばに関する知識の習得度、そばの普及活動による地域振興の貢献度などを審査する。全国からのエントリーを見込む。
全麺協は、1992年に南砺市利賀地域で「世界そば博覧会」が開かれたことをきっかけに、そばを生かした地域活性化に取り組む自治体などの相互交流、支援を目的に設立された。現在は同市利賀村上畠の中谷信一さん(66)が理事長を務める。
総会には中谷理事長や全国の会員のほか、田中南砺市長も出席。利賀地域とネパール大地震被災地のツクチェ村にそばを通じた交流があることから、全麺協として募金活動を行い、義援金を送ることも決めた。