高岡市の伏木神社春季例大祭「伏木曳山(ひきやま)祭」が15日、同市伏木地区で開かれた。子どもたちによる母衣(ほろ)武者行列や、市ゆかりの女優、風吹ジュンさんらが参加して餅と小判のレプリカをまいた「廻船(かいせん)問屋 十七軒町(じゅうしちけんちょう)」などが行われ、多くの見物客が祭りを楽しんだ。
母衣武者行列では、伏木、古府、川原の市内3小学校の児童と、太田保育園、高岡第一学園附属第二幼稚園の園児合わせて27人が参加。子どもたちは大将、矢担ぎ、やっこの衣装を身に着け、伏木神社(同市伏木一宮)からご神体を載せたみこしを先導した。
「廻船問屋 十七軒町」は、かつて廻船問屋の前に山車が止まると、主人が曳き子や見物客に小判をまいたという言い伝えから始まった。
正午に、JR伏木駅前にきらびやかな花山車6基が集合。塩谷雄一同祭実行委員会長や風吹さんらが各山車の上から紅白の餅と小判のレプリカをまいた。大勢の見物客は山車に押し寄せ、歓声を上げながら両手を伸ばしていた。
2016年度の総々代を務める太田滋さん(伏木中央町)があいさつし、曳き子や見物客と一緒に同祭の掛け声「イヤサー」を三唱した。