小矢部市中心部が一望できる場所で休憩する参加者

小矢部市中心部が一望できる場所で休憩する参加者

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目指せ!今石動城跡 おやべウオーキング

北日本新聞(2015年5月25日)

 小矢部市の名所旧跡を巡る「おやべウオーキング2015」は24日、市中心部で「今石動城跡探訪」をテーマに行われた。参加者約150人が、市の前身の一つ、石動町の発展に深く関わった山城を目指し、新緑を楽しみながら歩いた。市ウオーキング協会主催、市、市教委、北日本新聞社共催。

 市役所を発着点に市指定文化財の史跡「今石動城跡」を訪ねる約5キロのコースを設定。市内をはじめ高岡、富山、南砺各市などからウオーキング愛好者らが参加した。

 今石動城は市中心部の北西に位置する城山(187・3メートル)の山頂一帯に築かれた山城。加賀藩初代藩主前田利家のおいで小矢部の開祖とされる利秀が城主を務め、石動地区は城下町として発展した。

 参加者は石動中心商店街や木漏れ日が差し込む城山公園を抜けて進んだ。途中には北陸新幹線を望めるビュースポットがあり、遠くに見える高架を「かがやき」が通過すると「速い」と歓声を上げた。高岡市戸出市野瀬の川合稔さん(79)は「景色が最高。新幹線を見る絶好のポイントだ」と笑顔を見せた。

 出発から約1時間で山頂の本丸跡に到着し、眺めを楽しんだ。市教委生涯学習文化課職員から加賀藩の前線基地として城が築かれ、城下町には町奉行が置かれるなど砺波地域の政治や経済の要所だったことを聞いた。参加者は出発から2時間かけて市役所にゴールし、参加賞を受け取った。市特産品などが当たるお楽しみ抽選会もあった。

 開始式では市ウオーキング協会の山崎紘会長、高畠副市長があいさつした。おやべウオーキングは市の魅力再発見と健康増進を目的に昨年度始まった。本年度は秋にもう1回行われる予定。

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