チューリップをデザインした金唐革紙など会議室の装飾を見学する来館者=砺波市花園町

チューリップをデザインした金唐革紙など会議室の装飾を見学する来館者=砺波市花園町

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明治期の希少な「金唐革紙」一般公開 砺波郷土資料館

北日本新聞(2015年7月5日)

■旧中越銀行本店の2階部分を活用

 明治期の洋風建築、旧中越銀行本店を活用した砺波郷土資料館(砺波市花園町)の2階部分が4日、一般公開された。市民らが天井に張り巡らされた希少な壁紙「金唐革紙(きんからかわかみ)」など当時の華やかな装飾の数々を見て回った。毎月第1土曜の午前に公開する。

 金唐革紙は外国から入ってきた革製品から着想された革を模して作った高級壁紙。かつては海外に輸出され、日本でも洋館などの装飾に使われた。旧中越銀行本店の各部屋に施されているが、2階は原則公開していなかったことから市民らが次々訪れ、学芸員の案内で会議室や手形交換室を見学した。

 会議室ではアカンサスとチューリップの柄の金唐革紙、飾りの付け柱の彫刻、寄せ木の床について説明を受けた。手形交換室ではヤシの一種、パルメットがデザインされた金唐革紙を眺めた。同市中野の藤井成正さん(68)は「2階に上がったのは初めて。当時の技術の素晴らしさを感じた」と話した。問い合わせは同資料館、電話0763(32)2339。

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