氷見市の夏の風物詩「祇園祭(ぎおんまつり)」は13日、市中心部で始まった。ちょうちんで飾られた曳山(ひきやま)が練り、来場客が夜空を彩る優雅な姿と祭りの熱気を楽しんだ。14日まで。
同市南大町の日吉神社で神事が行われ、旧南上町は法被姿の男衆がちょうちんの明かりがともった曳山を巡行させた。歩行者天国となった国道415号には多くの露店が並び、学生や家族連れらでにぎわった。
14日は旧御座(ござ)、旧南上、旧上伊勢、地蔵の4町の曳山が巡行し、旧南中町は曳山を会場に飾る。旧南11町と旧北6町の太鼓台計17台は、ぶつかり合いを繰り広げる。
祇園祭は江戸時代に疫病が流行し、旧御座町の住民が京都・八坂神社の祇園祭の分霊を迎え祈願したところ病が治まり、感謝のみこしを巡行したことが起源とされる。