氷見市の「祇園祭(ぎおんまつり)」2日目は14日、華やかな曳山(ひきやま)5基が市中心部の各町内に繰り出し、にぎわいを見せた。
御座(ござ)、上伊勢、南上の旧3町と地蔵町は各町内を練り歩き、旧南中町は曳山を会場に飾った。御座、上伊勢、地蔵の3町は歩行者天国となって露店が並ぶ国道415号でも巡行した。車輪のきしむ音を響かせながら、男衆が力を合わせて曳山を進める姿に、来場客が見入っていた。
御座町は、ことしからはやし方の練習を始めた児童たちが、巡行に加わり、練習の成果を披露。曳山に乗って拍子木を体験した朝日丘小6年、宝達幸大君は「高くて怖かった。重たい曳山を力を合わせて動かしてすごいと思った」と話していた。
南11町と北6町の太鼓台も出て、夜にはぶつかり合いがあった。同祭は、江戸時代に疫病がはやり、御座町の住民が京都・八坂神社から祇園祭の分霊を迎え祈願したところ、疫病が治まったことに感謝して始まったとされる。