京都市出身で南砺市城端で手作りアクセサリーとセレクト雑貨の店「アトリエCHINOCO(チノコ)」を営む松田小百合さん(27)が8月1、2の両日、店近くの町家「じょうはな庵(いおり)」で手作り品やワークショップを集めたイベント「じょうはな はなまるしぇ」を初めて開く。「『はなまる』をあげたい県内のすてきな人や品を集めたマルシェ(市場)。親子で遊びに来てほしい」と呼び掛ける。 (福光・城端支局長 佐藤範幸)
「移住者の目線で見るとすてきな人や物にあふれているのに富山の人は『何もない』というのが寂しい」と話す松田さんが、富山の魅力を再発見してもらおうと企画した。
会場の「じょうはな庵」は今月、文化審議会が国登録有形文化財にするよう答申した古い町家で、コミュニティー施設としても活用されている。じょうはな庵代表の松平保夫さん(73)は「地域の若者たちが集い楽しむためなら大いに利用してもらいたい」と語り、「はなまるしぇ」では1、2階とも開放する。
松田さんをはじめ県内で活動する手作り作家らが出展。消しゴムはんこや小物作りのワークショップ、カイロプラクティック、占いなどの体験、書家の実演、手作りアクセサリー販売など16のブースを設ける。住民による子ども服や食器、日用品のフリーマーケットも開催。小さい子どもが飽きないよう保育士による絵本読み聞かせ会も開く。
「はなまるしぇ」は両日とも午前10~午後5時。どちらか1日のみ出展のブースもある。各種ワークショップ、体験は350~2千円。問い合わせはCHINOCO、電話080(8997)1368。