特設のお化け屋敷「口縫い人形」が31日、高岡市御旅屋通り商店街のふたばビルにオープンした。来場者は人形にまつわる悲恋と恐怖の物語を体験し、背筋が凍る真夏の涼を味わった。8月30日まで。
口縫い人形は、愛する男にだまされて無実の罪を着せられた女性の物語。来場者は女性の汚名を晴らすため、口を糸で縫われた人形を探し、出口まで運ぶミッションに挑む。
会場のビルは高岡大和の近く。開館と同時に中高生や若者グループが入場した。さまざまな仕掛けで悲鳴を上げ、「もう進めない」「心臓が痛くなりそう」などと声を漏らした。
お化け屋敷は中心商店街に人を呼び込もうと、市、高岡商工会議所、末広開発、オタヤ開発、高岡大和、御旅屋通商店街振興組合、北日本新聞社でつくる御旅屋賑(にぎ)わい創出実行委員会が2年前から開いている。今回はビル4階の空き家を利用して開設した。かつて人が暮らしていた生活感が恐怖心をあおる。
口縫い人形を監修したお化け屋敷プロデューサーの五味弘文さん(57)はオープン初日の視察で訪れ「空き家を利用したお化け屋敷は珍しい。独特の空気感を味わってほしい」とPRした。
入場は6歳以上で、入場料は900円。平日は午後2時~同7時、土、日曜とお盆期間(13、14日)は同1時~同7時に開館する。問い合わせは北日本新聞高岡支社営業部、電話0766(22)2224。