高岡市と射水市を結ぶ路面電車・万葉線のラッピング車両「ドラえもんトラム」の運行が、9月1日から3年間継続されることになった。高岡市は中心部にあるドラえもんのキャラクターのオブジェや、12月に開設する「藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー(仮称)」の周遊に役立て、市の魅力発信につなげる。高橋市長が3日の定例会見で説明した。
ドラえもんトラムは、市と高岡商工会議所、万葉線株式会社でつくる「ドラえもんラッピング電車事業実行委員会」(委員長・高橋市長)が2012年9月に運行を開始した。市出身の漫画家、故藤子・F・不二雄さんの代表作であるドラえもんのキャラクターがデザインされている。
国内外から幅広く人気を集め、乗客は12年度9万3千人、13年度14万2千人、14年度12万9千人と順調に推移。ことし7月15日までに計41万人に達した。
これまで1、2年単位で運行期間を更新してきたが、藤子・F・不二雄プロ(東京)などの協力で初めて3年間延長された。市長は「今後も高岡で『藤子ワールド』を感じてもらえれば」と話した。
■藤子さんゆかりの地巡る 高岡市が周遊ツアー計画
高岡市は、路面電車・万葉線で故藤子・F・不二雄さんゆかりのスポットや施設を回る周遊ツアーを計画している。早ければ、藤子さんのギャラリーがオープン予定の12月1日から始める方針。
藤子さんのギャラリーや、ウイング・ウイング高岡前の広場にあるドラえもんのキャラクターのオブジェ、藤子さんら有名漫画家の絵のレリーフが刻まれている高岡古城公園内のモニュメント「絵筆塔」などを回るコースを検討している。