8月21日~9月10日に南砺市利賀地域で開かれる劇団SCOT(スコット)の公演「SCOTサマー・シーズン2015」に合わせ「TOGAサマーフェスティバル」が初めて開かれる。市内の特産品を提供する屋台村やバー、宿泊可能なテント村を開設するほか、イワナのつかみ捕りなど自然体験も企画。利賀の自然、南砺の食をゆったりと楽しんでもらえる態勢を整え、利賀の魅力を発信し地元産業を活性化する。
フェスは、利賀地域の各種団体や市、劇団などが実行委をつくって企画。副題を「天空と星空のシアターヴィレッジ」とし、21~23日、28~30日、9月4~7日の3期にわたって実施する。
利賀国際キャンプ場一帯で、市内外のグルメを提供する屋台村やカフェ、バーを開く。バーベキューやイワナつかみ捕り、トウモロコシ収穫の体験企画を開催する。市民楽団「スキヤキ・スティール・オーケストラ」などのステージも繰り広げる。宿泊用のテントは、2カ所に分け計46基を設置。案内所を設け、テント泊のほか、民泊、公民館泊の申し込みに応じる。
これまでの公演でも飲食物は提供されてきたが、種類が限られ、店が閉まるのが早いなど来場者をもてなす態勢が十分とは言えなかった。国の地域再生計画の認定を受けた「TOGA国際芸術村を核としたクリエイティブビレッジ構想」に基づく事業の一環として、演劇をきっかけに利賀を訪れた人の交流を生み出すことも目的にフェスを企画した。
4日は実行委メンバーが同キャンプ場で、フェスの来場者がくつろぐ大型テントの設置練習をした。
実行委員長の河崎真吾さん(57)=南砺市利賀村百瀬川=は「演劇をきっかけに、ほかにもたくさんある利賀の魅力を知ってもらうイベントにしたい」と話している。
フェスのイベントは、土日限定や事前申し込みが必要なものある。問い合わせは実行委事務局の市利賀行政センター、電話0763(68)2111。