高岡鋳物を代表する伝統的な技法に焦点を当てた企画展の第1弾「魂の伝承 焼型(やきがた)技法展」が5日、高岡市金屋町の市鋳物資料館(棚田義宏館長)で始まった。焼型鋳造法で制作された仏像や花器、人物像などを展示している。12月7日まで。火曜定休。
焼型鋳造を中心とする鋳金技術を高度に体得した重要無形文化財保持者(人間国宝)、大澤光民さん(高岡市)が出品などで協力した。
大澤さんの「大日如来座像」は、人間国宝の截金(きりかね)師、故江里佐代子さん(京都)や、高岡銅器の伝統工芸士らの協力を得て3年がかりで完成させた大作。「鳳凰(ほうおう)文花瓶」や、独自の「鋳ぐるみ法」による「四放流文花器」も展示した。
高岡出身の彫刻師、紺谷英儀の「三井寺」や樽谷清太郎の「兎」、高岡銅器の仏具なども並んでいる。
同館は電話0766(28)6088。