南砺市福野地域のワールドミュージックの祭典「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」(北日本新聞社共催)から誕生した楽団「トゥーマラッカ」(小山晃弘代表)が8日、「ケチャ」と呼ばれるインドネシア・バリ島の音楽を取り込んだ楽曲の練習を始めた。21日の「スキヤキ」オープニングステージで披露する。
「トゥーマラッカ」は、ブラジル北東部に伝わる音楽「マラカトゥ」を演じるグループ。表面にビーズを装飾したヒョウタン、太鼓、かねを用い、リズミカルな音をにぎやかに奏でる。13年から「スキヤキ」関連企画として開かれているマラカトゥのワークショップ受講者らで、構成している。
演奏技術をさらに高めるため、8日夜から福野文化創造センターで、「スキヤキ」常連の「バッキバ」リーダー、廣瀬拓音(たくと)さん(東京)を講師に、練習を始めた。ことしは複数のパートに分け、より重層的な音を響かせる。
さらに「ケチャ」の要素を取り込む試みにも挑戦。リズミカルに「ナーン」「チャ」などと口ずさむボイスパーカッションと、発音が似通う富山弁の会話も織り交ぜ、異文化を融合した新たな楽曲を目指す。廣瀬さんは「メンバーたちとアイデアを膨らませたい」と意気込んだ。