志功の仏画の代表作を並べた企画展

志功の仏画の代表作を並べた企画展

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棟方志功の仏画展 福光疎開時代の変容たどる

北日本新聞(2015年8月12日)

 南砺市福光の棟方志功記念館愛染苑(あいぜんえん)で企画展「芸業頌(げいごうしょう)展」が開かれ、志功が数多く描いてきた仏画を中心に板画(はんが)の代表作などを展示している。9月23日まで。

 志功が初めて仏教を主題に手掛けた「華厳譜・釈迦如来の柵」(1936年)など戦前の作と「道祖土(さやど)頌・馬頭の柵」(50年)をはじめとした戦後の福光疎開時代の作品を並べ、表現の変容をたどることができる。

 民藝(みんげい)運動の師である陶芸家の濱田庄司に捧げた「道祖土頌」は、古里青森から届いたリンゴの空き箱を板木にしており、当時の時代背景がうかがえる作品。荒々しいのこぎりの目がそのまま作風として生かされている。

 志功板画の3要素といわれる女人・神仏・詩歌全てを取り込んだ最高傑作の一つ「女人観世音板画巻」(49年)や城端別院太鼓堂を描いた板画の小品なども飾っている。火曜休館。

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