輪島市門前町黒島町で18日、市無形民俗文化財の黒島天領祭が行われ、総輪島塗の豪華な曳山(ひきやま)2基が通りを練り、北前船の港町として栄えた栄華をしのばせた。
今年は戦国期の武将、武田信玄の子孫に当たる武田家16代当主武田邦信さん(67)=東京都世田谷区=が祭りを見物した。武田さんを歓迎し、曳山には甲(かっ)冑(ちゅう)姿の信玄の人形が飾られた。武田さんは、町出身の板本勝雄石川県人会副会長(77)=同港区=の知人で、板本さんが祭りに招待した。
若宮八幡神社で神事が営まれた後、子どもの奴(やっこ)行列などが「ヨイヤナー、ヨイヤナー」と掛け声を響かせ、神輿(みこし)や曳山を先導した。