珠洲焼の作家団体「創炎会」の展示会「珠洲焼復興を地域再生の光に」は3日、金沢市のしいのき迎賓館で始まった。会員約30人が能登半島地震前に製作し、破損を免れた約1200点が持ち寄られ、来場者が気に入った品を選び購入した。収益は工房再建などに充てられる。
つぼや花器、鉢といった大作から、根付、酒猪口(ちょこ)など求めやすい価格のものまで所狭しと会場に並んだ。3日は開場から30分で約150人が訪れた。
地震で珠洲市内外20カ所の窯全てが被災し、多くの工房で復旧が見通せていない。創炎会の篠原敬会長(64)は「沈滞ムードの中、何かしなければという思いで開いたが、予想を超える人が訪れ、元気をもらえた」と話した。5日まで。