世界12カ国の彫刻家が集う「南砺市いなみ国際木彫刻キャンプ2015」が18日開幕し、開会式とウエルカムパーティーが同市井波総合文化センターで行われた。招待作家と市民、ボランティアらが文化と言葉の違いを超えて交流し、「木彫りを通じて友情の輪を広げよう」とキャンプの成功を誓った。30日まで。
キャンプは、1991年から4年ごとに開き7回目。「木彫りを通して世界をつなぐ」をテーマに、伝統彫刻の町、井波を発信するイベントとして親しまれている。19日から井波彫刻発祥の地、瑞泉寺の境内で、県内の2人を含む招待作家15人と、井波彫刻協同組合(高桑良昭理事長)、井波美術協会(谷口信夫会長)の2団体が作品を公開制作する。
開会式には、招待作家や同キャンプ実行委員会関係者ら約500人が出席した。オープニングで、南砺平高校郷土芸能部が五箇山民謡の演舞を披露。実行委員長の板倉北日本新聞社長が「県内外の大勢の人に楽しんでもらいたい」とあいさつし、実行委員会会長の田中南砺市長が「公開制作を通して作家と市民の交流の輪を広げてほしい」と歓迎の言葉を述べた。
招待作家は1人ずつ舞台に上がり、井波中学校の生徒から花束を受け取った。石井知事、橘慶一郎衆院議員が祝辞を述べ、来賓として野上浩太郎参院議員らが出席した。
同キャンプは、南砺市や県芸術文化協会、北日本新聞社などでつくる実行委主催。