ことしで25回目となるワールドミュージックの祭典「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2015」が21日、南砺市福野地域の市園芸植物園で開幕し、3体に増えた巨大人形と市民楽団の共演で、大勢の聴衆を楽しませた。アーティストも、それぞれの国の文化や民族性を反映した多彩な演奏、歌を披露した。23日まで。北日本新聞社共催。
オープニングステージを盛り上げたのは、ブラジル北東部に伝わる「マラカトゥ」を演じる市民楽団「トゥーマラッカ」。太鼓や、表面にビーズを装飾したヒョウタン、ベルで、重層的な音を響かせた。新たに作ったジャガーと骸骨など高さ4メートル台の人形3体が、リズミカルな音色に合わせて操られ、盛り上げた。
初の企画として開かれたアフリカの親指ピアノ、韓国打楽器、合唱の合同ワークショップ受講者らでつくる「四半世紀楽団」は、アーティストと共につくり上げた新曲を披露した。
アフリカ音楽のカリスマと評されるシェイク・ロー(セネガル)、マリのグループ「ベカオ・カンテット」、日韓とメキシコのアーティスト4人でつくる「クアトロ・ミニマル」も出演し、注目を集めた。
22日は市福野文化創造センターや同植物園などで、シンポジウムやパレード、ステージ演奏などを行う。問い合わせは同センター内の実行委事務局、電話0763(22)1125。