小矢部市の市民劇団「めるへん劇団」が29日の第23回公演「一休さん」に向け、リハーサルに励んでいる。ことしは三井アウトレットパーク北陸小矢部からの誘客を目指して9月に開催される「おやべ・まちなか芸術祭」の協賛公演として中心市街地の道林寺(中央町)が会場となる。まちなかの活性化を願い、アウトレット開業効果でにぎわう小矢部も描く予定で団員は張り切って稽古に臨んでいる。
「びょうぶの虎退治」など誰もが知っている有名な話を軸に、一休さんがとんちを駆使しながら成長していく姿を描く。3~10歳の子ども4人が交代で一休さんを演じ、配役約30人とスタッフ約30人で臨む。一休役の一人、宮本峰太郎君(蟹谷小5年)は「はっきりとした声で演じたい」と稽古に打ち込む。
市内で年1回公演しており、ことしはまちなか芸術祭(9月20~23日)の実行委の申し入れに応じ、19年ぶりに市街地を会場にした。劇の導入部ではアウトレット開業やまちなか芸術祭の開催でまちなかがにぎわう様子を描く。劇団テーマ曲「夢のチカラ」など6曲で踊る場面もあり、劇団の特徴のミュージカル風お笑い芝居を披露する。山本克博座長(57)は「寺で公演するのは初めて。芸術祭などと連携し、互いに力を合わせ、にぎわいにつなげたい」と話している。
公演は午後7時半開演。入場無料。