三井アウトレットパーク北陸小矢部(小矢部市西中野)の開業で利用者が増えているあいの風とやま鉄道石動(いするぎ)駅の待合室に、売店が約1年ぶりに復活する。市内の民間企業が「小矢部の魅力を多くの人に伝えたい」と出店を決め、2日から営業する。市の特産品も扱い案内所的な役割も担う。
売店は市のシンボルキャラクター「メルギューくん」「メルモモちゃん」のグッズ開発や販売を手掛ける「U Project」(同市西福町、浅野由美子代表取締役)が設置する。市によると、待合室では昨年6月までJR関連会社が売店をしていた。
浅野さんは小矢部のアンテナショップ的な店があればいいと考えており、市の声掛けもあって決心した。待合室に間仕切りを設置、ホーム側に約15平方メートルの売店を設けた。
菓子類や新聞・雑誌のほか、メルギュー・メルモモグッズや観光土産品を扱う。店名は「MELU-SHOP」。浅野さんは「小矢部にはおいしいものがたくさんあるので紹介したい。駅がもっとにぎやかになればうれしい」と話している。
市は駅利用者の利便性向上を目指して待合室を改修し、市の観光情報を発信するデジタルサイネージ(電子看板)を壁に取り付け、丸テーブルといす4脚2セットを設置した。事業費は約260万円。