4月に旧町名が復活した高岡市袋町(ふくろちょう)(前町名・大町)で12日、10年ぶりに獅子舞が行われ、町内の各家を回って勇壮な演舞を披露した。
旧町名復活は、地域への愛着を強め、観光振興にも結び付けようという取り組みで、4月20日に平米町(ひらまいちょう)(前町名・本町)と共に実施された。
獅子舞は一時途絶えていたが、町名復活を記念して秋祭りに合わせて再開を決めた。獅子舞実行委員会のメンバーが中心となり、本番に向けて練習を重ねてきた。
12日は集会所から出発し、終日かけて町内の約40軒などを回った。にぎやかな笛や太鼓の音に合わせ、獅子とキリコ、てんぐが勇ましい掛け合いを見せると、沿道の住民から大きな拍手が湧いた。袋町の納藤稔自治会長は「獅子舞を通じて地域の結びつきがさらに強まってほしい」と期待していた。