スタッフ(右)と打ち合わせながら島谷さん(左から2人目)と好徳さん(手前左)の撮影を進める舞川さん=シマタニ昇龍工房

スタッフ(右)と打ち合わせながら島谷さん(左から2人目)と好徳さん(手前左)の撮影を進める舞川さん=シマタニ昇龍工房

富山県 高岡・氷見・射水 特産

モデル・写真家の舞川さんが工房撮影

北日本新聞(2015年9月16日)

 モデルで写真家の舞川あいくさん(27)が県内の伝統工芸品5産地の工房を回り、制作に携わる親子を撮影する取り組みが15日始まった。初日は高岡銅器や井波彫刻など4産地で制作風景を撮影。16日は高岡漆器の工房を訪れる。一連の写真は11月にイオンモール高岡で展示され、伝統工芸の魅力を若い女性の目線でアピールする。 

 11月6~8日に高岡テクノドームなどで開かれる伝統的工芸品月間国民会議全国大会を前に、後継者不足に悩む伝統産業に目を向けてもらおうと県が企画した。モデルの傍ら写真家としても活動し、昨年と一昨年にも県内の伝統産業の工房を撮影に訪れた舞川さんに依頼した。

 この日は庄川挽物(ひきもの)木地と越中和紙(南砺市・五箇山)を含む4産地の工房で写真を撮影。高岡銅器の仏具などを手掛けるシマタニ昇龍工房(高岡市千石町)では、3代目社長の島谷粂和さん(68)と、長男で4代目の好徳さん(42)が仏具「おりん」を調律する様子をカメラに収めた。何度もポジションを変え、明るさなども念入りに確かめてシャッターを切った。

 一つのことを極める職人の姿が尊敬できるとし「伝統産業の魅力を同世代の女の子にも感じてほしい」と話した。

 イオンモール高岡では、舞川さんが昨年撮影した越中瀬戸焼や城端蒔絵(まきえ)などの職人の写真も含め、30~40点を並べる。会期中の7、8日に舞川さんのトークショーもある。

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