南砺市井波地域の「いなみ灯(あか)りアート」は最終日の20日、同地域中心部でおわら踊りと地元に伝わる木遣(きや)り踊りの町流しを行い、歴史ある町並みと伝統の踊りが風情を引き立てた。
町流しは石畳の八日町通りや本町通り、井波別院瑞泉寺などで繰り広げられ、富山市八尾地域の福島おわら保存会(宮島章司会長)と、井波木遣りの会(高桑崇会長)が踊りを披露。大勢の住民が見守る中、同保存会員は三味線や胡弓の哀調を帯びた音色を響かせ、情緒あふれる踊りを見せた。木遣りの会のメンバーは、男性は采配、女性は扇子を手に躍動感のある踊りを繰り広げた。灯りアートは、住民でつくる実行委員会が企画。井波地域中心部の通りを約千個のあんどんの光で彩った。