ミニSLフェスタinおやべは20日、小矢部市のクロスランドおやべで始まった。全国から北陸新幹線や蒸気機関車などを精巧に模した30数両が集まり、訪れた家族が風を切って走るミニ鉄道の旅を楽しんだ。21日まで。公益財団法人クロスランドおやべ主催、北日本新聞社後援。
関東東海を中心に愛好者が各種蒸気機関車、ドクターイエロー、雷鳥、小田急10000形などの車両を持ち寄った。クロスランドミニ鉄道クラブは北陸新幹線W7系や蒸気機関車C62を走らせた。
常設線路600メートルに加え、クロスランド芝生広場を一周する仮設線路600メートルを設けた。開幕の午前10時前から大勢の親子が訪れ、最前列に並んだ福井県坂井市の自営業、網田尚さん(45)と娘のゆいさん(10)の出発進行の合図に合わせ、1番列車の北陸新幹線が出発した。常設線路には鉄橋やトンネルもあり、子どもらは起伏に富んだコースに笑顔いっぱい。3月の北陸新幹線開業日に続き、今回のイベントでも1番列車に乗った網田さんは「童心に戻りました」と話した。蒸気機関車は本物と同様、石炭を使って走らせており、来場者は蒸気やにおいも楽しんでいた。
仮設線路沿いにはアートハウスおやべの開館記念展となる空間造形「新たな美との出会い」(北日本新聞社後援)の野外作品が展示され、ミニ鉄道からアートも眺めた。
フェスタは午前10時~午後4時。乗車券1枚は中学生以上310円、3歳以上から小学生210円。