五箇山合掌造り集落の世界文化遺産登録20周年を記念したパネル展示に見入る観光客=南砺市上梨のこきりこ館

五箇山合掌造り集落の世界文化遺産登録20周年を記念したパネル展示に見入る観光客=南砺市上梨のこきりこ館

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合掌集落の歩み紹介 こきりこ館

北日本新聞(2015年9月26日)

 南砺市上梨(平)の白山宮で25日開幕した「こきりこ祭り」で、境内横のこきりこ館に世界文化遺産登録20周年を記念した五箇山合掌造り集落の歩みを紹介するパネルが展示され、来場者が興味深そうに見ている。同市大島(同)の写真店主、山崎英信さん(56)が作製した。

 五箇山の相倉(平)、菅沼(上平)両合掌造り集落は白川郷(岐阜)と共に1995年12月に世界遺産となった。

 山崎さん撮影の写真や広報・新聞記事、村史などの資料を基に集落の歴史と登録後のトピックを縦160センチ、横90センチのパネル5枚にまとめた。

 昭和初期、ドイツの建築家、ブルーノ・タウトが合掌造りの合理的な美を既に高く評価していたことを紹介。彼の通訳を務めた福野出身の建築家、吉田鉄郎の功績も記した。登録決定に沸く集落の様子や市の世界遺産マスタープランに基づき、維持継承のため県外から若い家族が集落に移住した話題なども掲載した。

 舞台競演会前には山崎さん撮影の映像も上映された。山崎さんは「世界遺産になるまでにたどった道筋や継承に向けた今の取り組みを多くの人に知ってほしい」と話す。展示、上映は26日も行う。

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