茅を手に観光客へ五箇山の魅力を語る中日本高速道路の小田切さん(左)

茅を手に観光客へ五箇山の魅力を語る中日本高速道路の小田切さん(左)

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城端SAで五箇山誘客 茅の大切さPR

北日本新聞(2015年10月5日)

 南砺市の世界遺産・菅沼合掌造り集落(上平)で屋根にふく茅(かや)を育てる茅場の再生・保全に協力する中日本高速道路(本社・名古屋市)が今秋から土、日、祝日に東海北陸自動車道・城端サービスエリア(SA)に活動をPRし、五箇山へ誘客を図るための展示販売コーナーを設けた。住民でつくる「合掌の森再生協議会」と連携した取り組みで協力を単なる作業ボランティアにとどめず五箇山の経済活性化につなげるのが狙い。

 菅沼集落は人手不足で茅の自給率が50%しかない。中日本高速道路は自給率アップに貢献しようと2012年、越中五箇山菅沼集落保存顕彰会と協力協定を結び、社員が年4回、茅場の造成や手入れ、刈り取りを助けている。最近は古茅を堆肥に育てる五箇山在来のカボチャ「五箇山ぼべら」の栽培にも協力する。

 合掌の森再生協議会で9月、五箇山ぼべらのコロッケを商品化したのに合わせ、観光客が多く立ち寄るSAでコロッケや土産品を販売しながら、茅を守り育てることの大切さと五箇山の魅力をアピールすることにした。

 4日は茅場保全協力の提案者でもある同社総務企画部の小田切須美さんがSA利用者に応対。小田切さんは「北海道や鹿児島の人もいた。高山か白川郷が目的地という人が目立つが、コーナーで足を止めてくれた人が一人でも多く五箇山に立ち寄り、お金を使ってくれることにつながればいい」と話す。展示販売コーナーは11月まで続ける。

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